見出し

Case1 谷出敦子先生

1

自問自答した養成校時代
「私の職業は理学療法士でいいのか」

理学療法士になってよかったこと...
今そう考えて一番に思い浮かぶのは「人との出会い」です。

養成校時代まで話をさかのぼります。正直に言うと、私は養成校時代は「私の職業は理学療法士でいいのか」といつも考えていました。(もともと体を動かすことが好きで、スポーツに関わる仕事がしたいと思って理学療法士の養成校に進学しましたが、自分が思い描いた内容とは少し違う。両親や周りに心配かけたくないから資格だけ取ろうという気持ちをモチベーションに養成校時代を過ごしました。)
勉強している内容が、なぜ理学療法士になる上で必要なのか、どのように患者さんの役に立つのか、想像ができなかったことと想像しようという努力が足りなかったからだと今になって思います。

転機となった臨床実習
そんな私でしたが、養成課程のレールにのって進学し、最終学年で臨床実習に出向きました。それまで臨床が想像できていませんでしたから苦労しましたが、そこで出会った指導者や患者さんには大変恵まれて、臨床で患者さんに関わることが楽しいと思えた実習でした。
そのおかげもあって、卒業する頃はひとまず3年間は理学療法士として働いてみようという気持ちになり、地元の総合病院で理学療法士として働き始めました。



前置きが長くなりました。
さて、働き始めて3年経った(その後13年経った今も)私ですが、理学療法士になって本当によかったと心から思っています。

理学療法士にしか得られないもの
臨床では、日々次のことを感じていました。
「自分の知識・技術」を高めた分だけ、「患者さんの目標到達のため自分が出来ることが増えること」。出来ることが少しずつ増えてくると、患者さんが喜んでくれる様子を「目の当たりにできること」が増えること。喜ぶ様子を直接目の当たりに出来ること、これは一番の魅力だと思います。『先生のおかげで〇〇ができるようになったよ』これほどうれしい言葉はありません。また、患者さんと関わる時間が他の医療職種と比べて多いこと(最低でも1単位20分はじっくり関わることができます)。

もちろん期待する治療を提供できなくて悔しい思いをすることも沢山あります。
まだまだまだ勉強が必要です。思うようにできなかったことは、次の患者さんに出来るようにすること。日々、その繰り返しの中で、自分の知識と技術を高めることの目的が明確であり、素晴らしい職業だと思います。

教員になってからは、対象は患者さんではなく学生になりましたが、これは同じです。
教員として意識していることは、学生に対して「今勉強している内容が何につながるのか」をしっかり伝えることだと思っています。自分自身、学生時代にこれをもっと考えられていたらよかったなと思うからです。

これからもずっと理学療法に関わる仕事をしていきたいと思います。

谷出敦子先生

認定理学療法士(学校教育)
茨城県立医療大学 理学療法学科卒

担当科目
運動療法学、運動学実習、病態運動学

専門分野
整形外科疾患の理学療法
サンプル画像