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【特集】在校生インタビュー「佐野先生ってどんな先生?」

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[インタビュー協力]
佐野純平先生、三上さん(4年)、安達さん(4年)、岸さん(4年)


8/29(木)開催の特別イベント「聞いて!体験して!理学療法士の魅力をもっと知ろう!」において、体験プログラム「松葉杖体験」を担当する佐野純平先生をご紹介します。ここでは、「佐野先生ってどんな先生?」をテーマにし、在校生(理学療法学科Ⅰ部4年生)にインタビューをご協力いただきました。在校生の目線はとても新鮮な意見をいただくことが出来ます。是非とも受験をお考えの皆さまにとって、ご参考になれたらた幸いです。

 

Q.在校生の皆さん、佐野先生ってどんな先生ですか?

入学してすぐ、1年の授業「ROM(関節可動域計測)」の授業にて話されたのですが、とても心に響いた言葉があります。
「美容師はハサミが商売道具、ハサミが錆びていたら上手に切れません。理学療法士は手が商売道具なんだよ。爪の手入れをしっかり行い、保湿も忘れずに常に清潔にしておく必要があることを忘れないようにね。」と仰られた言葉がとても印象的でした。それ以上に、佐野先生の手を見せていただいたのですが、とても綺麗で輝いて見えました(笑)。患者様にリハビリをする中で、手を通じて感じて伝わることがとてもあります。話を聞いた後は、手を洗う回数がとても増えたような気がします!

また、患者様を”障害をもたれた方”と捉えるのではなく、「人」として見ることを大切にするようにご指導いただきました。特に高齢者は人生の大先輩、こちらが学ぶことも沢山ありますし、接遇をしっかり行うことや治療においてオリエンテーション(説明)を通じて信頼関係を築くことの大切さも教えてくださりました。

佐野先生の実技授業では、まずは前回の授業の復習から行っていただきます。前回の内容をしっかり確認した上で、今回の内容に導入していただくので、一連の流れも非常に理解しやすいです。3年生の動作分析学の授業では、事前に佐野先生が許可いただいた患者様の起き上ったり歩行するなどの動作を撮影していただいた動画を見せてくださいました。また、実際の臨床現場と同じ状況(例えば時間、緊張感など)を設定してくださった上で指導していただいたので、現場での流れが非常にイメージつきやすかったです。そして、授業等で課題レポートを提出したら、非常に細かく丁寧に添削して、赤ペンでアドバイスを沢山書いてくださったものを次の授業前に返却してくださります。そうすることで、何が間違えているのかが良く分かります。更に、そのレポートで良かった学生のものを参考に紹介してくださるので、沢山の考え方や価値観を学ぶことが出来ます。佐野先生の授業では、まず課題を出すとしたら、①佐野先生の考え方を教えてくださり、②学生個人で考える時間を与えてくださり、③グループで話す時間を与えてくださります。こうすることで、自分にない考え方や表現方法や見方を学べました。

そして、意外(?)とお茶目なところがあり、野球部のコーチを担って頂いているのですが、試合では一緒に盛り上がってくださりました。ベンチを盛り上げてくださったり、点が入った時は佐野先生が率先して、みんなでハイタッチをしてくれたことが印象的です(笑)。また、顧問ではないのですが、休日にもかかわらず、バスケットボール部の試合にもわざわざ応援に来てくださいました。「教員」は壁があるような感じがすることもありましたが、佐野先生は距離が近くて相談しやすいです。本来は恥ずかしくて言わないような失敗談を教えてくださります(※下記参照)。とても親身になってくださるので親近感があります。

 

Q.佐野先生、学生達よく見ていますね(笑)。

あまりこちら(佐野先生)は意識していないのですが、学生に理解を求める際に、「例え」を説明するようにしています。在校生たちが話してくれた「商売道具の話」もそうですが、学生に分かりやすい表現をするように努めています。例えば、患者様の足を持つ際にも、上から持つのと、下から持つのでは、重さも違いますし、持たれた患者様の安心感(不安感)も変わってきます。多角的な視点から物事を捉えるように指導しています。

学生達にも話したのですが、実は私(佐野先生)が理学療法士養成校で4年(実習生)のころ、臨床実習で大きな失敗をしてしまいました。”長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)”という、いわゆる認知症の検査があり、「私たちが今いるところは、どこですか?」「知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください。」などという質問項目を投げかけて、答えていただく内容なのですが、認知症ではない患者様に検査をして不快な思いをさせていしまいました。実習に対する準備が疎かだったことを反省しました。こういった失敗は学生達に繰り返さないように包み隠さず共有しました。



2019年8月29日(木)に開催する「特別イベント」において、佐野先生は「松葉杖体験」を担当しますので内容を少しご紹介します!

杖にはたくさん種類があり、用途によって使い分けられます。松葉杖は自身の体重を支える目的で使用されることが多く、例えば骨折などにより足を地面に着けない場合に処方されます。理学療法士は患者さんの体格に合わせて松葉杖の長さを調整し、その方に合った歩き方を指導します。今回の特別イベントで体験していただく歩き方を、いくつか写真でご紹介します。夏休みにも関わらず学校で勉強していた在校生に協力してもらいました!

  

それぞれの歩き方の違いには気付けたでしょうか?
詳しくは体験授業の中でお伝えします!
   
特別イベントでは体験授業が4種類予定されています。理学療法士である教員が参加される方1人1人に合わせて授業を展開します。
「伝わりやすく&楽しく」を心掛けて準備しておりますので、気軽な気持ちでご参加ください!