ブログ

2020年度より着任、川島敏生先生にインタビューしました!

お知らせ


2020年4月より、東都リハビリテーション学院理学療法学科専任教員に川島敏生先生が着任いたしました。

川島先生は1980年に理学療法士国家資格を取得し、理学療法士として40年、生活復帰を目指す子供から高齢者、さらにはスポーツ復帰を目指すスポーツ選手まで幅広い年齢層の患者さんを対象に第一線の医療現場で活躍されております。特にスポーツ傷害のリハビリテーションを専門として、スポーツドクターと連携し、中高校生からプロのトップレベルのスポーツ選手のリハビリテーションに従事してこられました。様々なリハビリの経験に長けた川島先生が本校専任教員として理学療法士の教育に尽力いただけること、本校としても非常に心強いです。自己紹介とかねまして、川島先生にインタビューしました。

Q.理学療法士としてのエピソードを教えてください。
私はこれまで40年の臨床現場で、たくさんのスポーツ選手のリハビリをみてきました。もちろん全ての選手とは限りませんが、怪我してからリハビリを経て、スポーツ復帰して良い成績を出した時の喜びを一緒に共有できることが大きなやりがいの1つと感じていました。スポーツで結果を出すことは非常に大変なことですが、そこに関われた時に選手達や患者さんと同じ気持ちになって一緒に喜べる関係がとても印象に残っています。

Q.スポーツ選手にリハビリを担当する上で難しいと感じたことを教えてください。
やはり競技レベルが高ければ高いほど、選手自身が身体や怪我に対する知識、更には自信を持っています。プロの選手になると少なからずとも過去に怪我をした経験があり、またチームメイトの怪我なども間近で見ていることからリハビリに対しても知識が非常にあります。その中で、「(担当してくれる理学療法士は)私が復帰したら活躍できるように、しっかり治してくれるのか。」と常に感じていると思います。手術が必要となり入院していればリハビリを受けてくれますが、退院し、もし「自分に合わないな。」「期待できないな。」と思えば、違う医療機関に行ってしまうことがあります。だからこそ、明確なリハビリ目標とその効果をしっかり伝えられるように、理学療法士として高いレベルの知識と技術が求められます。

また、「ここまで治れば競技復帰できる」または「これくらいの怪我ならまだ出来る」などといった捉え方や考え方が、競技によって、または選手によって、もちろん競技成績などによっても異なる印象がありました。たまに「この状態ではまだ復帰できないのでは」とこちらが考えていても、選手は「もう大丈夫です!」と主張する場合がありますので、その駆け引きがとても難しいです。「この状態で本当に大丈夫なの?!」と心配になってしまう場合もあります(笑)。

一般のリハビリであれば、キーパーソンはいわゆる”家族”、例えば高齢者であれば息子さんだったりします。しかし、スポーツ選手であればキーパーソンは”監督・コーチ・先生”になってきます。理学療法士として選手に「少し痛みが出たら休んでストレッチして・・」などと指導しても、選手がスポーツ現場に復帰すると、例えばコントロールできなかったりレギュラー選考を意識したりするあまり、無理してしまう場合もあります。その場合を考えて、理学療法士からスポーツ指導者に”怪我に対する助言”をメモで持たせるなどもしました。キーパーソンとしっかりコミュニケーションを取り、うまく復帰させてあげることはとても大切ですので、そこはしっかり信頼関係を築いていくべきだと思います。

Q.「こういう理学療法士を育てたい!」という思いを教えてください。
今学んでいることが、試験のための勉強だけではなく、自分の仕事(理学療法士)につながり、仕事としての”面白み”を出すための方法として「学ぶ」ことを捉えてください。そして「学ぶ」ことによって次のステップが楽しいと感じられるようになると思います。東都リハビリテーション学院の学生はスポーツのリハビリに興味がある学生が多いと聞いていますので、私が経験してきたことをしっかり伝えていきたいです。学生自身がスポーツで怪我をした経験から理学療法士を志そうとする方も多くいらっしゃるようですが、この経験は将来に生かせる非常に尊い経験になると思います。

Q.最後に「理学療法士」以外のことを教えてください(笑)。
好きな食べ物は寿司、好きなネタはマグロです。肉より魚派です(笑)。趣味は生涯スポーツとしてテニスを30年以上続けおり、社会人では実業団で試合にも出ていました。現在でも週末はテニスを楽しんでいます。あとは、サウナでしょうか。テニスをして、サウナに入って、家に帰って晩酌するのが好きですね(笑)。臨床現場でもずっと体を動かしてきましたので、学校がはじまったら是非とも学生たちと一緒にアクティブに動きたいと思います。

人生経験、そして臨床現場の経験に長けた川島先生から語られるエピソードの1つ1つには、非常にたくさんの想いが凝縮しているように感じました。たくさんの経験を、これから理学療法士を目指す学生たちに伝えたいとお話しされました。この先は授業等でお話を聞くことが出来ると思います。学生の皆さん、楽しみにしてくださいね!