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トップスポーツ現場におけるコンディショニングスタッフ及びメディカルスタッフ

授業・実習


こんにちは。東都リハビリテーション学院の河野です。
トップスポーツ現場におけるコンディショニングスタッフやメディカルスタッフについてご紹介します。

トップスポーツ現場で活動するコンディショニングスタッフやメディカルスタッフにおいては、アスレティックトレーナー、鍼灸あん摩マッサージ師、柔道整復師、理学療法士等の資格保有者が活動しています。これらのスタッフの多くはチームに所属し、所属する選手に対してコンディショニングやメディカルサポートを行います。一方、報酬はチームから支払われますので、報酬額の算定は経営管理者が行います。つまり選手からの要望だけに対応していては、雇用の継続や満足する報酬を獲得できない可能性があります。

では、経営管理者は、コンディショニングスタッフやメディカルスタッフにどのような役割を求めていると思いますか?

経営管理者は、コンディショニングスタッフやメディカルスタッフに対して「怪我の予防」(65.2%)と「コンディショニング」(42.4%)を中心とした役割を求めていたことが、調査をして判明しました。あるプロ野球チームではスター選手が1試合欠場すると数千万円の減収になるそうです。チームにとっては欠場試合数×数千万円の赤字になり、年間では数億円以上の収入減となります。このことからも、経営管理者がコンディショニングスタッフやメディカルスタッフに求める役割が理解できることと思います。

ちなみに、調査対象の73%はコンディショニングスタッフやメディカルスタッフに対して報酬の上限額を設けていないと回答しました。経営管理者が納得するような仕事ができれば、夢のような報酬を獲得できるかもしれません。理学療法士の資格を取得し、トップスポーツ現場で活動することも働き方の1つであると思います。

(付記)
本日のブログは、プロ野球やJリーグ、日本トップリーグ連携機構に所属する133チームの経営管理者を対象にした学術論文に基づいて記載しました。